リアルレモンサワーの歴史(2022~2023)
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新宿ゴールデン街。昭和の趣と現代が交錯するこの小さな街角に、2015年、私たちは「オープンブック」というレモンサワー専門店をオープンしました。
お店で提供されているレモンサワーの爽やかな酸味とフレッシュな風味を、もっと多くの方に楽しんでいただきたいという思いから、家庭でも味わえる「リアルレモンサワー」が2021年に誕生しました。
季節によって味の変化を楽しめるオープンブックのレモンサワー。
こちらの記事では初めての商品作成から一年経ち、さらに改良を重ねた
リアルレモンサワー2022(春)からリアルレモンサワー2023(冬)の歴史を振り返ります
今年、最後のシーズンのレモンサワーです。
今年、というと語弊がありますが、昨年の秋から取れ始めたレモンの終わりということで、ここで年とは関係なく、一旦の区切りとなります。
この頃に植えた苗の新しいレモンが、次の秋から新シーズンとなります。
すっかりレモンも黄色く、大きくなり、完熟みも出てきました。名残惜しいですが、これ以上引っ張ると、暑さに焼けたり、フレッシュさが無くなるので、やはり、この時期が仕込むのには最後かなという感じです。
合計5回目の仕込みということで、かなり慣れきた感じもあります。
レモンは、農家の菅さんとも、スケジュールのやりとりから、仕込み日ドンピシャに送ってもらい、こちらは新鮮さを失いません。
皮も、まとめず、剥いたものから数時間と待たずにどんどん漬けていきます。皮の油脂成分が一番重要ですので、こちらのフレッシュさには一番気を使います。
漬けたあとも、味を見ながらおおよそ2日間程度で皮は引き上げます。ちなみに、皮以外の部分は全て搾汁してジュースにしまして、いつものシロップ商品に活用しております。
そこへのシロップは、リットル単位で味を見ながら加えていきます。結果的に、今回は用意した分すべて投入することとなりました。
これは仕込みでの感覚ですが、レモンの香りや酸が出ていれば、シロップもたくさん入れられます。冬と同じくレモンの味がしっかり移っている様子でした。
お酒も、豪華に富田酒造場さんのほうで、トップラインのお酒を入れてもらいました。こちらもしっかりと黒糖と麹の余韻を感じられるかと。
今回のこだわりですが、蓋を蝋付けにしました。
もちろん、これも手作りです。
一瞬、どのように開けるか戸惑いますが、中身はスクリューキャップですので、蝋の上からエイヤッと捻れば、開くはずです。
よろしくお願いします。
(田中)
秋冬春と3回の季節で造っているレモンサワー。
2022年の秋がまだ販売前ですが、そっちはもう少し寝かせて、2023年冬を先に販売いたします。
レモンの個性を活かして、テーマを毎回に設定してるのですが、冬は酸味です。
今年の大きなレシピの違いは、果汁を入れたことです。
レモンサワーといっても、今まで果汁を入れたことがないです。
果汁そのものは酸化するし、香り自体はあまりなく、単純に酸っぱくなるだけだと、それが全体のバランスにどう影響するのか、焼酎の香りや旨味とどう結びつくか・・・など。
ただ、去年の冬のレモンサワー、不味くはないのですが、春と比べると酸の広がりが単調になっていると感じていました。逆を言えば、春のレモンサワーこそ皮の油分が最高潮に達していて、それこそがシンプルに造って美味しいレモンサワーだなと。つまり、言葉は悪いけれど、少し春の劣化版のような捉え方もできてしまうなと。
今回の冬は違う方向性を出したい、そう思ってからは、やはり秋の苦味、春の旨味に対して、酸味と決めました。それで、皮をむいたレモンをその場で搾汁して、タンクに入れました。
酸味が少し増すと、居酒屋で飲むような、それこそ祐天寺の「ばん」のように丸っとレモンを絞って入れたキリッとした酸味がでてきました。ただ、いつものオープンブックの甘さによった味はあまりないので、ウチのお店で使うときはシロップを足してます。100mlに対して5mlとかで。ですので、人によってはシロップを足すのもオススメです。
結果、できあがったのはピュアなレモンサワーの素、たぶんみんなが思うレモンサワーの共通解、みたいな味ですね。
個人的には、もっと酸っぱくできたらよかったな、とか、清涼感をもっと足したいなと思ってます。来年にも乞うご期待。
(田中)
2022年11月に造り、2023年7月に販売ということで、間が空いてしまいました。
毎度になりますが、秋は爽やかな味、グリーンレモンの青々とした広がりを感じてもらえるお酒です。
オープンブックのいつものレモンサワーよりは、少しさっぱり甘さ控えめなので、お料理にピッタリかなと思います。
ちなみに、オープンブックでは、秋のレモンサワーを出す時は、気持ちシロップ多めにします。物足りないかたはシロップを入れてみてください。もちろん、できれば弊社のレモネードシロップを。
今回から、ラベルは手漉き和紙になります。佐賀で伝統産業を護る同い年の子が作ってます。カッコいいです。名尾手すき和紙というところです。
あと、お気づきになったと思いますが、また少し値上げしてます・・・ごめんなさい。
世の値上げラッシュの煽りをうけまして・・・でも、ラベルの和紙など確実にクオリティはアップしておりますので、何卒ご理解のほど、よろしくお願いします。
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